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【勝手におすすめビジネス書】プレスリリースが日本の中小企業を救う?

今回取り上げる書籍をご紹介します。
下矢一良著『小さな会社PR戦略』/同文館出版(2019/6/14)

500社の取材と7万通のプレスリリースを読んだ
元報道番組ディレクターの著者が語る「見せるプレスリリース」のすすめ!

自分も中小企業診断士として、記事を書く仕事もあります。
経営者を取材する立場から確かに!と共感できる内容ばかりでした。


まず、書籍を読んで自分が気になったポイントを要点にまとめました。

■3つの要点
元報道番組ディレクターが教える取材先の選定基準とは?
1.ストーリーで語るプロモーション戦略
2.想いが繋がる・共感で広がる
3.地方紙から始めるプレスリリース

 

それでは、書籍の内容をさらに要約して解説していきます。

 

1.ストーリーで語るプロモーション戦略

(1) 多メディア化による発信枠増加でネタに飢えている
  元報道番組ディレクターの経験をもつ著者は、マスコミが置かれている状況は、
 多メディア化によってニュースの枠が増えているという。
  記事対象を選択する立場だったことから、マスコミは「ネタに飢えている!」
 中小企業にとっては絶好機といえるのです!
(2) 商品に特徴がなくてもストーリーで何度でも取り上げられる!
  何度も取り上げられる企業の共通点は、「ストーリー」を持っていること。
 特徴がなくてもストーリーがあれば、メディアが何度も取り上げてくれます。
(3) 反響が広がるきっかけ「プレスリリース」
  メディアに取り上げられるためには、何から始めればいいのでしょうか?
 それは「プレスリリース」です!。取材を決めるディレクターは専門家では
 ありません。人間を主役にしたストーリーで、何度も取り上げられることで
 反響が広がっていきます。

 

2.想いが繋がる・共感で広がる

(1) 共感できるストーリーには軸がある
  著者は長年の経験から、主に3つの軸に分類されると紹介しています。
 ストーリーとしてなにより重要なものは「共感される」ことであり、
 ストーリーの軸に気づく24の質問を駆使して、軸に沿ったテーマを
 設定することで、共感が生まれていきます。
(2) ストーリーを強化する3つのポイント
  ストーリーを強化するには、①一番手、②行程、③価値観の3つがポイント
 となります。このポイントがあることで視聴者はより感情移入することができ、
 好意を抱くことができます。
(3) ストーリーを面白くするテクニック
  さらにテクニックにも解説を加えていて、マイナスからの成功に至るGAP
 一瞬で理解されるキーワード化があります。
  このように、経験や多くの分析結果から、そのポイントと、いくつもの
 事例を交えて、読者に伝えてくれています。

 

3.地方紙から始めるプレスリリース

(1)中小企業は「地元紙」から攻める
  では、まずどこに向けて始めればいいのででしょうか?
 それはズバリ!「地元紙」です。
 マスコミは業務用の記事検索サービスからネタをチェックしています。
 地元の新聞や雑誌にアプローチすることで,全国区のテレビ放送や
 経済新聞各社に取り上げられる可能性が高くなります。
 地方紙から地方テレビ、専門誌へと着実に広げていけます。
(2)媒体ごと・番組ごとに窓口はすべて別!
  また、理解しておきたいのが媒体毎・番組毎に独立性が極めて高いことです。
 同じ会社に1回プレスリリースしたからといって諦めずに、
 媒体や番組ごとにそれぞれ送りましょう。
(3)プレスリリースは予告編・自社サイトは本編
  ストーリーの重ね刷り、公共性を重要したストーリーで関心を引き出します。
 やってはいけないことは、番組の画像を掲載して大々的に私的に宣伝利用する
 会社は、取材者からの印象として最悪になります。気を付けましょう。

 

4.最後に

  常にネタを探しているマスコミに対して、共感の得られるストーリーを、
 「プレスリリース」することで、知名度アップに貢献することができます。
 お互いWin-Winの関係を構築できれば、メディアはほっとかないでしょう。
  あらゆる中小企業はPR戦略を見直し、取り入れることで変わっていきます。
 さらに、ブランド力が確立することで、より差別化されていくことでしょう。

  著者の下矢先生とは、東京都診断士協会の支部活動や研究会のご縁で、
 何度かご一緒させて頂きました。同じ中小企業診断士として少し話した程度ですが、
 第一印象はクールなイメージで、いわゆるテレビマンのイメージとは少し違った
 印象を受けました。話してみるととても気さくで、クールな中にも情熱を持って
 いる方だと感じました。

 


  最後まで読んで頂きありがとうございます。この本を読んで頂ければ、
 著者の熱い思いがこの書籍の中からも感じとれると思います。中小企業を
 アピールする考え方とテクニックは、経営者ならびにサポートする経営コンサル
 にも必須の1冊ではないでしょうか。


P.S.
 勝手におすすめの1冊! いいねと感じたら、リンクをクリック!
 この本を読んでくれたら、ぜひ感想も聞かせてくださいね。

Amazonリンク先
下矢一良著『タダで、何度も、テレビに出る! 小さな会社PR戦略』/同文館出版(2019/6/14)
https://www.amazon.co.jp/dp/4495540386/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_3ZawDbN19MMQS

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